結婚式や記念日、クリスマスなど特別な日に飲むことが多いシャンパン。
そんなシャンパンの中でも高級なシャンパンとしてモエ・エ・シャンドンが思い浮かぶ人も多いと思います。
今回はそんなモエ・エ・シャンドンの種類や魅力についてご紹介していきます。
モエ・エ・シャンドン( Moët & Chandon)は、フランスに本社を置くクロード・モエが創業したシャンパンメーカーです。
日本では、「モエ・シャンドン」、「モエシャン」と呼ばれることが多いですが、正式名称は「モエ・エ・シャンドン」といいます。
世界売上No.1の実績を誇る超人気ブランドで、世界でもっとも多く飲まれているシャンパンだと言われています。
また、「ドンペリ」の愛称で呼ばれている高級シャンパンの代名詞である「ドン・ペリニヨン」もモエ・エ・シャンドン社が手掛けているブランドの1つです。
人気の高級シャンパンを2つも手掛けているのはすごいですね。
1743年フランスのシャンパーニュ地方でクロード・モエによってモエ・エ・シャンドンは創設されました。
元々ワインの製造卸を営んでいたクロードは、18世紀フランス、ロココ様式が流行する華やかな時代に発泡性のワインであるシャンパンは必ず流行すると確信していました。
その読みが見事的中し、1748年には当時のフランス国王であるルイ15世に気に入られ、フランス王室御用達のシャンパンとなりました。
その後、クロードの孫であるジャン・レミ・モエの代になるとフランス中にモエ社の名が更に広まり、シャンパンを世界に紹介した人物としても有名になります。
彼はフランス革命の中心人物であるナポレオンとの親交を深め、遠征のたびに戦勝酒としてシャンパンを振る舞うことで後の皇帝となるナポレオン1世にも愛されるシャンパンとなりました。
ブランド名はワイン業を営んでいたモエ家とシャンドン家が結婚したことが由来となっており、現在の社名であるモエ・エ・シャンドンが誕生しました。
モエ・エ・シャンドンは「成功とエレガンス」の象徴ともされ、アカデミー賞授賞式からエクスクルーシブなプライベートパーティまで様々な祝福の場を華やかに彩ってきました。
そんなパーティーでもひと際目立つシャンパンタワーはモエ・エ・シャンドンが生み出したと言われています。
カーレースの表彰台でよく見かけるお馴染みのシャンパンファイトも、1966年に開催されたル・マン24時間耐久レースで優勝したドライバー、ダン・ガーニーが歓喜のあまり贈呈されたモエ・エ・シャンドンのボトルを振った事がはじまりとなり、広まっていきました。
モエ・エ・シャンドンと一口に言ってもさまざまな種類があり、ここからはそのラインナップをご紹介いたします。
色・味わいなどもまとめてご紹介させていただきますので、是非お気に入りの1本を探してみてください。
モエ・エ・シャンドンを代表するシャンパンで一番スタンダードなものになります。
その名は皇帝ナポレオン1世に由来していて、1869年にナポレオンとの親交の証としてナポレオン生誕100周年の記念にアンペリアル(皇帝)の名を冠してリリースされました。
このシャンパンは良質なピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネを選び抜き、100種類以上を越えるベースワインをブレンドして作られています。
ノンヴィンテージでも2年間熟成させていて、フレッシュで爽やかな印象がありつつもしっかりとエレガントさが感じられるようになっています。
風味はグリーンアップル、洋ナシといった新鮮な果実味とブリオッシュ、シリアルやナッツなどのほんのり熟成した香ばしいさも感じるのが特徴となっています。
モエアンペリアルよりもピノ・ノワールの割合が高く、明るく鮮やかなピンクが美しいロゼシャンパンです。
風味は野いちご、ラズベリー、チェリーといった赤い果実特有の甘酸っぱさと、バラの花のような華やかな香りが特徴です。
モエ アンペリアルと同様ドライな味わいですが、ピノ・ノワール由来のしっかりとしたコクが感じられます。
2015年から夏季限定で発売されている、氷を入れて楽しむシャンパンです。
フランスでは元々シャンパーニュに氷を入れる飲み方「ピシン(プール)」と呼ばれているものがあり、アイス アンペリアルも氷を入れてちょうど良い味わいになるように造られています。
ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネをバランスよくブレンドし、全体の約20%にヴィンテージのリザーヴワインを使用し、通常よりドザージュ(補糖)を多めに施すことでほんのり甘口のシャンパンとなっています。
風味はマンゴーやグアバなど甘みの強いトロピカルフルーツの香りにネクタリンやラズベリーなど熟した果実味が特徴で夏にぴったりな華やかな味わいです。
2017年の春に発売されたアイスアンペリアルのロゼシャンパンです。
通常のアイスアンペリアルよりピノ・ノワールとピノ・ムニエの赤ワインを20%多くブレンドし、ロゼ特有の美しいピンク色を作り出しています。
風味はレッドベリーとチェリーなどのフルーティーな香りが強く、ベリーを思わせるような甘さが口いっぱいに広がりフルーティーさと爽やかさの絶妙なバランスが取れた味わいです。
黒を基調とした重厚感のあるクールなボトルですが中身はやや甘口になっており、辛口が苦手な方にもおすすめです。
リザーヴワインを20~30%ブレンド後、更に18ヶ月の熟成させることでより風味豊かで複雑な味わいになっています。
中身は濃い目のイエローゴールドとなっており、風味はパイナップルやパッションフルーツといったトロピカルフルーツやスモモやアプリコットなど芳醇でリッチな味わい。
後味もほんのりとしたバニラの風味が感じられ果実感もありながらクリーミーな濃厚さも感じられます。
ネクター アンペリアルのロゼシャンパンです。
夕焼けや夜のテイスティングのために作られ、底部に LED を備えた特別にデザインされた発光ボトルに入っているのが特徴です。
風味は熟した赤い果実、イチゴ、ラズベリー、ザクロの香りと果実感が強く、キャラメルのような濃厚さと滑らかな口当たりが特徴です。
グラン ヴィンテージは、ブドウの出来が良かった年のみにだけ造られる特別なシャンパンとなっています。
モエ・エ・シャンドン創設以来76番目のヴィンテージとなるグラン ヴィンテージ 2015はフランスで1961 年以来の最高気温を記録し熱い日差しをたっぷり浴びてブドウ、特にピノ・ノワールの出来が良かった年になります。
約6年の熟成期間を経て出来上がったヴィンテージ 2015の風味は、コクがありつつも軽さとフレッシュさが感じられ、酸味のある余韻が長く続く繊細な味わいとなっています。
グラン ヴィンテージ 2015のロゼシャンパンで、モエ・エ・シャンドン創設以来45番目のヴィンテージ ロゼとなっています。
2015年は赤ブドウの収穫高が大変よく、力強くフルーティーな香りと濃厚さが際立つ成熟したブドウが使用されています。
風味は熟したダークベリー、カシス、ブラックベリー、ブラックチェリーの重厚な果実感が特徴で、ブーケの華やかな香りで爽やかさも感じられるのが特徴です。
いかがでしょうか?
シャンパンタワーを生み出し、華やかなお祝いの場には定番となったモエ・エ・シャンドン。
歴史のあるブランドで伝統を守りつつも常に革新的なアイデアを生み出しているので、今後も楽しみなシャンパンの1つですね。
皆さんも是非特別な日にはモエ・エ・シャンドンのシャンパンを嗜んではいかがでしょうか?
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