シャンパーニュ地方の中でも200年という長い歴史があるメゾン(製造者)であるペリエ ジュエ、高い品質から世界中のセレブからも愛されるシャンパンです。
その中でも特にメゾンを代表する白いアネモネが描かれた美しいボトルの「ベル・エポック」を中心にメゾンの歴史や特徴、魅力についてご紹介致します!
ペリエ・ジュエは1811年にピエール・ニコラ・マリー・ペリエと、アデル・ジュエが結婚したのを機に誕生しました。
創業された19世紀頃は甘口のシャンパンが主流でしたが、ペリエ・ジュエはその当時シャンパン造りに使用されていなかったシャルドネをあえて採用し、添加する糖分を従来の10分の1ほどに絞った辛口のシャンパンを初めて作ったメゾンでもあります。
現在でもその伝統は守り続けられ、花のようなフローラルな香りと気品を感じられる上品な味わいは今でも最上級のシャンパンとして高く評価されています。
ペリエ・ジュエのシャンパンの代表格として「ベル・エポック」は欠かせない存在です。
ベル エポックはアール・ヌーヴォーの巨匠であるエミール・ガレが日本の白いアネモネを描いた繊細なアラベスク模様のデザインがエナメルで施されたボトルが特徴です。
本題となるペリエ・ジュエとベル エポックの違いですが、ペリエ・ジュエはシャンパンのスタンダードな銘柄の1つではありつつ、メゾン(製造者)そのものを指します。
一方でベル エポックペリエ・ジュエというブランドから出ているラインナップという区分になります。
ここからはペリエ・ジュエとベル・エポックのラインナップをそれぞれご紹介させて頂きます。
基本は白とロゼの2種類になりますが、季節限定のシャンパーニュなども展開していてボトルなども季節感を感じられるデザインになっています。
ペリエ・ジュエ グラン・ブリュットは定番のラインナップでほとんど添加物を加えない製法で作られた初めてのシャンパーニュでもあります。
ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ40%、シャルドネ20%のブドウの割合で構成された辛口のシャンパンです。
ホワイトゴールドの美しい色味で、風味は洋ナシや桃、シトラスなど新鮮なフルーツの香りで爽やかで軽さがありつつもしっかりと余韻を感じられる味わいになっています。
フランスで勲章を意味する「ブラゾン」の名がつけられたロゼシャンパンです。
1955年に発表されリリースされてからずっと愛されるペリエ・ジュエのロングヒット商品でもあります。
ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ40%、シャルドネ20%のブドウの割合で、ほのかにオレンジがかったサーモンピンクが美しい辛口のロゼシャンパンとなっております。
味わいはイチゴやラズベリーといった酸味のある果実感が特徴で、ほのかなバラの香りと辛口でありながらも品の良い甘さも感じられます。
2017年に発表されたペリエ・ジュエのメゾンでは1番新しいラインナップになります。
厳選されたシャルドネ100%で造られ、シャルドネに特に力を入れているペリエ・ジュエだからこその拘りが感じられるシャンパンとなっています。
シャンパーニュ地方でも有数のグラン・クリュ(ワインに使用されるブドウの生産において最高峰のランク)であるクラマン村とアヴィーズ村のシャルドネのみ使用されています。
風味はエルダーベリーやアカシア、ハニーサックルなどの可憐な野花の香りで柑橘類スッキリとした味わいながらもハチミツを思わせる滑らかな舌触りです。
きめ細やかな泡立ちで緑がかった淡いゴールドをより一層輝かせます。
1964年に登場したベル エポックのオリジナルのヴィンテージで、フランス語で「ベル・エポック」には『良き時代』という意味があります。
スタンダードなボトルとは違い、アール・ヌーヴォーの巨匠であるエミール・ガレがペリエ・ジュエのために描いた日本の白いアネモネがボトルに描かれているのが特徴です。
6年以上の熟成を経て造られるヴィンテージシャンパンで、2015が最新のヴィンテージとなっています。
銀色の繊細な泡立ちが際立つホワイトゴールドの辛口シャンパンです。
味わいはエルダーベリーや砂糖漬けにした洋梨などの上品な甘みの中にリンデンやサンザシの繊細な香りとフルーツやスパイスのニュアンスも感じられます。
ベルエポックシリーズのヴィンテージのロゼシャンパンです。
1978年に初めて作られて以降、特別な年にしか作られないため、生産量も非常に限られています。
一般的なロゼシャンパンのようなピンクではなく、美しいペールオレンジの色味が特徴でその色味が活かせるようなボトルデザインになっています。
味わいは、イチゴとシャクヤクの華やかな香りに、ピンクグレープフルーツとマンダリンの柑橘類にハチミツの甘さも感じる上品な味わいです。
ベルエポックシリーズの中でも、最高級のシャルドネだけを100%使用した贅沢なシャンパンです。
こちらもシャルドネが完璧に近い状態の年にしかヴィンテージが宣言されず、とても希少価値の高いボトルとなっています。
緑がかった輝くゴールドの色味に繊細な泡立ちで、特別なお祝い事にこそ飲みたいそんなシャンパンです。
味わいは白い花、ハチミツや洋ナシ、砂糖漬けレモンの贅沢な香りで濃厚でシルクのような滑らかな味わいです。
7代目最高醸造責任者のエルヴェ・デシャンは大の親日家と知られており、秋の京都で見た赤々と燃えるような紅葉の風景からインスパイアを受けて生み出された秋限定のシャンパンです。
ラズベリーやイチゴ、サワーチェリーなどの力強いレッドベリー系にオレンジの風味も感じられます。
春限定でリリースされたシャンパンで、春らしい可憐で淡いピンク色が特徴のシャンパンです。
桃やチェリー、ベリー、シトラスの風味に春の花々を思わせるフローラルな香りです。
口当たりは上品かつまろやかで飲みやすい一品となっています。
いかがでしたでしょうか?
味もさることながら、白いアネモネが描かれた美しいボトルが魅力のペリエ・ジュエのシャンパンの魅力を少しでも伝えられたでしょうか?
長い伝統がある格式高いシャンパンでグラスがセットになったギフトボックスも販売されていますので、特別なお祝いのプレゼントにもぴったりです。
お祝いの席で是非とも飲みたいシャンパンですね。